ウレタンコーティング梨地加工

ウレタンコーティングの特長

ウレタンコーティングとは2液性のエーテル系ポリウレタンを用いて加工します。耐摩耗性・防音性・耐衝撃性・電気絶縁性に優れ、常温で硬化するため、金属以外にも、液体・気体を除くプラスティック、木材等ほとんどの基材にコーティング可能です。導電性を付与することも可能、さらにスプレー施工の為、膜厚の調整が可能です。

ウレタンコーティングの特性

特性
効果
吸音性
パーツフィーダ1ミリ厚で約15%~18%の減音効果。体感音量は約1/2にもなります。
耐候性
光線・オゾン・酸素等に幅広い抵抗力があります。
耐衝撃性
ウレタンは高弾性のため、ショックの吸収性に優れています。
耐摩耗性
超高分子ポリエチレン、耐摩鋼などと比べても抜群の耐摩耗性があります。
(表1参照)
耐薬品性
耐油性
耐水性
耐薬品性に優れ、ほとんどの油脂類や水分等に良好。溶剤類はおおむね不可です。
(表2参照)
電気絶縁性
100℃以下での、10Kサイクルまでの周波数抵抗値なら十分絶縁可能。
種類
標準の平滑面に加えて、梨地加工も可能。(粗さ1~3まであり) 帯電防止加工(黒)もあります。
膜厚
0.5~2mm
色調
標準色はクリア。ほか赤、白、グリーンなどあらゆる色に対応。
適用基材
金属、グラスファイバー、布ゴム、プラスティック、コンクリート等
適応温度
-30℃~100℃
表1:炭素鋼を100とした摩耗テスト
素 材
減耗率
ウレタン
8
超高分子ポリエチレン
22
耐摩鋼
62
ステンレススチール
82
炭素鋼
100
高分子ポリエチレン
218
塩化ビニール
532
6061アルミニウム
1042
(条件:砂50:水50:1750RPM/7H)
表2:耐薬品データ
薬品名
膨張率(VOL%)
メチルエチルケトン
270
メチルアセテート
170
トルエン
130
30%硫酸
2
30%塩酸
分解
10%苛性ソーダ
0.7
潤滑油(JIS No.3 OIL)
8
0.1

※耐薬品性・電気特性・引張強度試験等の資料は、弊社営業までお問い合わせください。

導入事例の説明

ポットやバレルのウレタンコーティング
ポットやバレルのライニングの替りに内側をウレタンコーティング
  1. 従来のゴムライニングの代わりにウレタンを表面にコーティングしますと、耐摩耗性や耐衝撃性が数倍向上します。
  2.  標準色が豊富なため、(アイボリー、グリーン、ブルー、イエロー)ポット内のワーク識別が用意になります。
  3.  ゴムライニングの上からコーティングが出来、黒ゴムの焼却が不要なため、耐環境性がよくなります。(損傷の著しく激しい物はご相談下さい)

事例紹介

ウレタンコーティングしたVベルト

Vベルト

摩耗粉が出るのを防止するために表面に耐摩耗性の高いウレタンコーティングをしています

ウレタンコーティングした回転羽根

回転羽根

回転羽根/ワークを連続して送る際の衝撃をウレタンコーティングにて吸収します。

ウレタンコーティングの主な用途

  • パーツフィーダーボウルなどの部品供給装置 – 騒音対策、製品の傷付き防止、基材保護目的
  • スラリー供給装置 – 内容物による基材の磨耗・損傷を防止する目的
  • 粉体供給装置 – 金属の混入を嫌う粉体が基材金属と接触するのを防止する目的
  • 治工具へのコーティング – 製品の傷付き防止、滑り止め目的
お気軽にお問い合わせくださいませ

電話でお問い合わせ

FAXでのお問い合わせ

最短24時間以内にお見積りいたします!